ピックアップ:開発品 LYBO-ZC-2 サブミクロン粒子

LYB-A(弊社従来品)よりも高イオン伝導性 サブミクロン粒子の酸化物固体電解質を開発しました

特徴

  • イオン伝導率が室温で4.9×10-5S/cm
    弊社LYB-A(従来品)のメリット(低温度で焼結が可能である・活物質との界面接合が良好である)を維持しつつ、イオン伝導率が3倍向上しました。
  • 粒子径 D99<1μm, D50<0.4μm
    粒子径をサブミクロンサイズにしました。下記のような多様な活用効果が期待できます。
    ・MLCC技術を用いた薄層電池の作製
    ・固体電解質・活物質への添加剤としての利用
    ・材料へのコーティング剤
  • 焼結温度 550~600℃(弊社推奨)
    ・大気雰囲気下550℃から600℃に加熱することで緻密に焼結します。
    ・活物質や他の電解質との化学反応が起こりにくく、電池性能を向上させることができます。
  • 正極活物質との適合性(充放電特性)
    ・正極活物質 NMC、NCAと組み合わせて充放電が可能です。
  • 耐Li還元性
    ・金属Liと組み合わせて充放電が可能です。

製品特性

◆イオン伝導率

図1. LYBO-ZC-2のアレニウスプロット(LYB-A(弊社従来品)との比較)

◆粒子径

図2. LYBO-ZC-2の粒度分布測定結果(個数平均)

◆焼結温度550℃でのイオン伝導率10-5S/cmが可能

図3.LYBO-ZC-2の焼結温度とイオン伝導率の関係

イオン伝導率測定試料

◆正極活物質との適合性(充放電特性)

国立研究開発法人産業技術総合研究所の協力の元、データを取得

正極活物質 NMC、NCAと組み合わせて充放電が可能(※1)

図:ハーフセルの構成

NMC
図4.充放電曲線(正極活物質:NMC)

図:ハーフセルの構成

NCA
図5.充放電曲線(正極活物質:NCA)

◆耐Li還元性

金属Liと組み合わせて充放電が可能

耐Li還元性があることを確認しました(※1)

図:セル模式図

図6.Li対象セルによる耐還元性測定結果

※1 シングルミクロン粒子検討結果です。

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